『45歳からの教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』藤原和博(PHP研究所)
レゴ型思考・ジグソーパズル型思考
情報処理力はジグソーパズル型からレゴ型へ
引用:『45歳からの教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』
この例え、すっごくわかりやすいなと思いました。今までは答えがあってそれにいかに近づけていくかというジグソーパズル型の処理力が求められてきましたが、これからは違う、と。
答えのない、つまりは想像力重視の処理力が求められていきます。それを面白いと考えられる人は生きやすいですが、そうでない人はなかなかにしんどいはずです。もちろんこの本のタイトルには「45歳からの」という枕詞がついていますがこの年齢に限らず20代だって、30代にも当てはまります。
私自身もゼロイチで何かプロダクトを作れと言われると何から手を付けてよいかわからなくなりそうですが、そういうことが苦手な人はまずは模倣からでもいいのでやってみるというのが一番の近道です。レゴで作ったジグソーパズルのようになってしまいますが次第に進め方とも身についてゆき、自分の作りたいものの輪郭がわかるようになるのではないでしょうか。
キャリアは掛け合わせることで価値が高まる
私自身、今まで自分はネットワークエンジニアだと自負していましたが、転職した今からするとネットワークエンジニア(仮)だったのだなと感じます。いや、ネットワークエンジニア(笑)ぐらいかも。もはや自分の強みが瓦解しています。
それぐらい自分の環境を変え、客観的な自分の市場価値を測ってみることは自分に対して大きな気づきをもたらします。所詮、井の中の蛙です。その気づきをエンジンに違うことをやってみようだとか、違うスキルを身に着けようとか考えられると素敵ですよね。
著書の中ではそういったキャリアを発展させることで自身の「レアキャラ」化をおすすめしています。●●ができて且つ、▲▲ができて、××もできる。そんなキャリアを描けるといいよね、と。
実際、仕事に時間を取られていると自分の未経験の領域に手を伸ばすのは難しい実情もあると思います。自分が伸ばしたいと思うパラメータに少しずつ振っていけるよう、時間のやりくりをすることが大切なんだろうなあ、と感じました。
以上、ざっくり書評でした。
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