【ざっくり書評】『読書の価値』アウトプットの定義

ライフハック

『読書の価値』森博嗣(NHK出版新書)

他人の体験、自分の体験

著書の中で、おおよそ読書は自分の中で体験として残さないと意味がなく、体験とする為には自分の頭の中で展開することが大事だと述べています。

本を読むということは他人の書いた体験や想像をなぞる行為です。それを自分の体験としてモノにするには追体験するように頭の中で展開し再構築することは効果的に思います。しかしいかんせんそれでは時間がかかりすぎてしまうと思います。短時間で効率よく、という自分とは逆の考え方にやや違和感を覚えました。ただ自分が違和感を覚えたからこそ少し時間をかけてこの本を読んでみたいと思いました。そういう点も含めて狙いなのかもしれません。

 

アウトプットの定義

インプットは思いつくときに役立つ。
ドッグイヤーも誰かに教えてあげたいような良い文章があったなとかある意味アウトプット。

引用:『読書の価値』

インプットとアウトプットは最近の自分のテーマになっています。インプットはアウトプットの為にあるとか、どんどんアウトプットすべき!とか耳が痛いのですが、ドッグイヤーですらアウトプットだという考えは面白い。

アウトプットは他者からの評価がつきものなように考えられることが多いため往々にしてハードルが上がりがちです。こんな簡単なことでもアウトプット(=自己表現)だととらえればアウトプットが苦手な人も少しはやりやすくなるのではないでしょうか。

 

 

読書の価値は自分が読前・読後でどう変わったか、プラスでもマイナスでも気づけた部分があるだけでも読書の価値はあると思います。その過程で自分がその本の中の人物や著者のメッセージを頭の中で展開するとさらに共感したり、考えさせられたりしてその価値は増えるでしょう。

キーワードを引っ張るだけ、速読的に読むだけでも全く意味がないことはないですが、しっかり自分で咀嚼しながらじっくり本を読むのもいいですね。本を読む心構え的なことを考えさせられた一冊でした。

 

以上、ざっくり書評でした。

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